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天気情報

 
3月
 
 春になると、空が黄色くかすんで細かい砂が飛んでくることがあります。これは黄砂と呼ばれるもので、西日本を中心に3月から4月にかけて頻繁に発生します。
 黄砂は、中国大陸の奥地にある砂漠地帯で巻き上げられた細かい砂が上空の風に乗って日本付近までやってきて、地表付近に降りてくるものです。
 春は他の季節よりも、砂漠地帯で砂が舞い上がりやすいため、上空の風によって砂が日本付近に運ばれやすくなるのです。
 遠い大陸から風にのってやってくるため、「春の使者」とも呼ばれています。しかし、この春の使者は厄介者で、車や洗濯物などを汚してしまいます。
 このように、黄砂は私たちの生活に少なからず影響を与えているのです。
 天気予報は私たちの生活にかかせないものになっています。黄砂に関しても、洗濯や洗車など日常生活に影響を受けるものですから、黄砂の予報も欲しいところですね。
天気予報は、地球の大気の流れをコンピューターで計算していますが、黄砂の予測も同じようにできないのでしょうか。
 現在、九州大学では黄砂予測の研究がされており、3つの手順によって行われています。まず一つ目の手順1は、中国大陸でどれくらいの量の砂が舞い上がるかを予測します。
 手順2では、上空の風の強さや吹く場所を特定し、運ばれる黄砂の量や経路を予測します。
 そして手順3で、上空の風によって運ばれてきた砂のうち、日本付近にどれくらい落ちてくるかを予測します。
 これらの手順を全てコンピューターで計算して、どれくらいの量の黄砂がいつ頃から降ってくるか予測するのです。
 これからは、黄砂の予報を気にしながら洗車や洗濯をされるかたが出てくるかも知れませんね。
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